2014年09月10日

相撲取りの健康

昨年10月から12月にかけて、日越国交樹立40周年記念行事の一環としてベトナム主要都市、ハノイ、ホーチミン、ダナンで映画「渾身」の記念レセプションと上映会を開催しました。
その結果、総計9回の上映で約6000名のベトナム人の皆様に鑑賞して頂くことができました。

20140910poster.jpg


この映画は、風光明媚な隠岐の島が舞台です。
20140910iland.jpg

物語は20年に一度の伝統の歴史相撲を中心に展開します。
その中に郷土愛や家族愛が織り込まれた人情味溢れる素晴らしい映画です。
字幕でしたがベトナム人観客は笑ったり泣いたりと喜怒哀楽を表現されていましたので、映画の感動はお伝えできたものと安堵いたしました。


相撲はそもそも出雲大社で始まったそうです。
明治神宮での新横綱の土俵入りを思い出しました。
神様に捧げる神聖な儀式なのです。
私の郷里には宇佐八幡大社がありますが、昔から相撲が盛んな理由が初めて理解できました。
実は宇佐は、69連勝の大横綱双葉山の出身地です。


ハノイでの初回上映に際して、錦織監督、青柳翔主演俳優などにもご参加頂きました。
主役の青柳翔君は清々しい好青年ですが、ベトナム女性にも大変な人気でした。
彼は、EXILE劇団の有望な俳優であることを後で知り納得した次第です。
当然青柳翔君を始め歴史相撲に参加する役者さんは大半が太っていないのです。むしろ筋肉質で頑強なタイプがほとんどです。

主題の相撲取りの健康に入りますが、この数ヶ月だけでも、龍虎関(73)、放駒親方(66元大関魁傑、元相撲協会理事長)、時津風親方(64)の訃報が伝えられています。そこで、相撲取りの寿命を少し調べてみました。


横綱経験者(享年)
隆の里(59)琴桜(67)玉の海(27)大鵬(73)柏戸(58)朝潮(58)初代若乃花(82) 栃錦(43)吉葉山(57)鏡里(80) 双葉山(56)

大関経験者
魁傑(66) 北天佑(45)初代貴ノ花(55)大麒麟(68)栃光(43)北葉山(75)若羽黒(34)琴ヶ浜(53) 松登(61) 大内山(59)三根山(67)敬称略

横綱経験者で60代前半、大関経験者では50代半ばの平均寿命ということになります。かなり昔の方もおられますので一概に比較はできませんが、現在の日本人の男性平均寿命から考えると20歳程短命であることになります。


最大の理由は、入門時の平均80kgの新弟子が数年で倍以上の体重になっていくわけですから、間違いなく太り過ぎです。
カロリー過多の食事を長年とった結果、コレステロール値400、尿酸値10、BMI50などとんでもない数値が当たり前です。
こんな数値では病気や早死にが当然の過酷な職業です。前途有為な若者を集めようにも説得できないでしょう。

門外漢の私が申し上げることではないかも知れません。しかし、相撲は国技です。角界の今後の発展のためにも相撲取りの健康管理、特に体重と食事の管理が絶対必要です。
相撲協会はこの問題に真剣に取り組む時期に来ていると思います。

相撲は、柔道やレスリングの判定と違い、白黒の勝負がわかりやすいということで最近欧米でも人気が急上昇中だそうです。
白鵬関にはモンゴル行の機中でお会いしたことがありますが、人格といい素晴らしい横綱です。
その後、白鵬関をテレビで見かけましたが、大半が筋肉で体脂肪値が極めて低いと言っていました。横綱が健康の面でも相撲取りの見本となられることを祈っています。

20140910sumo_kunisada.jpg
posted by 筒井豊春 at 12:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。