2014年09月19日

長寿遺伝子

2003年にマサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ教授が酵母の長寿遺伝子Sir2(サーツ)を発見した。
ヒトにはSir1-7の7種類の遺伝子が確認されています。

年より若々しく見える人と老けて見える人の差がこの長寿遺伝子です。
つまり、老化のスピードを制御する遺伝子ということになります。
嬉しいことにこの遺伝子は、個々人の努力や工夫でその機能を制御できます。
つまり、生活習慣や食生活によってこの遺伝子の活性化が可能です。

長寿遺伝子はヒトでは10番目の染色体に存在しています。
その遺伝子は普段は眠っているので活性化するにはスイッチを入る必要があります。
要はスイッチを入れると長生きできるという優れものなのです。

その方法は、1)適度な運動、2)カロリー制限、3)抗酸化物質レスベラトロール。

カロリーの取り過ぎのメタボリック症候群の人は長寿遺伝子はスイッチが入っていないそうです。
大切なことは、炭水化物、脂質、タンパク質を押さえ、ビタミンやミネラルやファイトケミカル(植物性物質)をしっかり摂取することです。
確かに長生きの人に太った人はあまり見かけません。

最後のレスベラトロールですが、ポリフェノールの一種です。
ぶどうの果皮やピーナッツの薄皮、赤ワインに多く含まれます。
フランス料理は高脂肪や高カロリー食です。
しかし、周囲の国の人々に比べて心疾患の比率が低いそうです。
このことを「フレンチ・パラドックス」と呼ばれています。
その背景にフランス人のワイン消費量が指摘されています。

インドネシアで栽培される「メリンジョ」の種子に多くのレスベラトロールが含まれています。
「メリンジョ」は「ウンビン」という食品に加工されジャカルタ地区で多食されています。
この地区の平均寿命はインドネシア平気寿命より4ー5歳も長生きと言われています。

Melinjo.jpg
“メリンジョ”

長生きしたい人は、適度の運動、腹八分の食事、レスベラトロールをしっかり摂取しましょう。
posted by 筒井豊春 at 09:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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